パーソナルトレーナーになりたい。憧れを持っていても実際の収入や仕事内容は気になるところです。

日本のパーソナルトレーナーの平均的な年収は、スバリどれぐらい?
今回は、ヨーロッパでプロのジムトレーナーとして活躍中のChiyominさんに、リアルなパーソナルトレーナーの収入事情を聞きました。

トレーナーの年収は、雇われて働くか、フリーランスになるのか、独立開業か、働き方によって年収は大きく変わります。
これからパーソナルトレーナーをめざす人や業界で転職を考えている人は、ぜひ最後まで読んでください。
★パーソナルトレーナーを目指す人におすすめ>>パーソナルトレーナーになるには?プロが教える資格と仕事内容
パーソナルトレーナーの仕事と収入

パーソナルトレーナーは、大きく分けて3つの働き方があります。
1.従業員
2.フリーランス
3.ジムを開業
厳しい世界ですが、ジムを自分で開業する場合が、成功すれば一番収入が高くなります。
以下、それぞれ収入と仕事内容を紹介します。
1.従業員|プライベートジムで社員でパーソナルトレーナーとして働く
社員ですから、集客面はジム側がすべてやってくれます。相場は1セクション1000円~1500円位です。平均年収にしたら300万~400万。
※ジムによって相場は違います。これは一例となります。
私の場合は、ドイツのフィットネストレーナーBライセンスで、ジムで従業員として働いていますが、時給11.74€(日本円1521円)位です。
フィットネストレーナーAライセンスを持っている方は、時給14,13€ (日本円1831円 )程です。
2フリーランス|フィットネスジムと契約、パーソナルトレーナーとして働く
業務委託のような形で施設内で指導をします。しかし集客は自分でお客様を獲得しなければいけません。
手取りの単価は一般的に7割は自分に入り、3割はジム側に支払います。※ジムによって相場は違います。
例えば、1時間1万円(税込み)のプライベートトレーニングでしたらジム側に3000円、自分がもらえる金額は7000円となります。平均年収は500万~600万位。
3.ジムを開業|自分で独立してジムを開業する。
ジム経営者になれば年収は集客次第で、1000万円以上も不可能ではありません。実際成功しているジム経営者は年収で億稼いでいる方も沢山います。
パーソナルトレーナーの仕事
パーソナルトレーナーとは、トレーニングの家庭教師というような存在です。
1対1でトレーニングやエクササイズ、食事の取り方などアドバイスをする職業です。
最初にカウンセリングから始まり、お客様の要望を把握します。
ダイエットがしたいのか?
ボデイメイクがしたいのか?
筋肉、あるいは体力をつけたいのか?
お客さまの要望を聞いて、そのお客様の希望に合わせた効率的で無駄のないプランを作成し、トレーニングや食事指導を行います。
パーソナルトレーナーで評価され年収が上がるタイプ


パーソナルトレーナーで成功して年収が上がるタイプは、2つの能力があります。
- 専門用語を使わず、わかりやすく丁寧に教えることが出来る。
- お客様の要望や気持ちを同じ目線で考え、きめ細やかなサポートができる。
特に最近は高齢者の筋トレ人口が増加中です。
高齢者の方は、トレーニングと共に会話を楽しみたいと思われる方が大勢いらっしゃいます。
トレーナーが聞き上手で、お客様からの会話を楽しみながら接客をしていると喜ばれます。
人柄で人気になり、大勢の個人客を持つようになったトレーナーも少なくありません。
パーソナルトレーナーの仕事が女性に向く理由
パーソナルトレーナーは筋トレを指導するので、男性向きの仕事だと思う人もいるかもしれませんが違います。

パーソナルトレーナーの仕事は、特に女性に向いて
います。
女性が成功しやすい職業の一つだと思います。
理由1)パーソナルトレーニングを希望する女性客が急増中
女性でも筋トレをする人が増えています。
女性特有の悩みやボディメイクの相談、コンプレックスなどを理解することが出来て悩みの改善方法が提供できます。
女性のお客様の中には、男性が苦手な人もいます。同性同士、お客様も気を使わずに済みます。
理由2)ダイエット指導は、料理をする機会が多い女性が有利
ダイエットのや筋トレの成功のカギは『食事にあり』というように、体の健康を支えるのは食事です。
特にパーソナルトレーニングに通うお客様の半数以上はダイエット目的が多いです。
ダイエットをするにしても、筋トレと食事の両方からアプローチをしていかないと、理想の体型や健康を手に入れることは難しいです。
特に栄養指導は食事の仕方や食材選び、調理の仕方などが最大のポイントになってきます。
普段料理をしていない人にとって、メニューを考える、調理をすることはものすごくハードルの高いことです。
この点は女性のパーソナルトレーナーの方が絶対に有利な点です。
海外のフィットネスジムも女性客が増えています

私の勤めているジムも半数が女性のトレーナーです。特に最近は女性の方の会員数が増えています。
私の勤めるジムでは、会員数も男性と女性の割合が半々です。
会員のお客さんも純粋に筋肉を肥大したい方は40%位で、他の60%は健康の為に通われているシニア世代、そしてボデイメイクやダイエットをしたい女性です。
申し込み者も年々増加傾向にあり、女性パーソナルトレーナーの需要はますます高まっていきます。
パーソナルトレーナーの仕事の将来性

これからパーソナルトレーナーを目指す人は、将来性も気になります。

私は今、海外のフィットネスジムで働いていますが、日本でもパーソナルジムの需要は増えていくと予測しています。
シニア世代の人口増加と健康に関する意識の高まり
高齢者人口が年々増え続けている日本社会では、健康産業に関する職種の求人は増加しています。
特に筋肉が衰えていくのを予防するために、健康な体作りを目標にしたシニア世代のお客様も増えてきています。
食生活の西洋化が原因の肥満や成人病・生活習慣病の増加などで食事改善・運動指導を行うパーソナルトレーナーの需要が高まります。
SNSの影響による女性の美に対する意識の変化
最近は、インスタやYou tubeなどの外国のスーパーモデルや芸能人の影響力もあります。
メディアを使って、パーソナルトレーナーのレッスンでボディメイクの様子をSNS上に上げていることから、パーソナルトレーナーの需要も高くなっています。
一昔前はただ痩せたい、ダイエットをしたい女子が大半でした。
現在は、くびれたウエスト、形の良いヒップライン、メリハリのある女性的な脚という感じに、健康的な肉体美を求める女性が増えています。
男性は、正しく筋トレを行うためにパーソナルトレーナーについて1か月から2か月など期間を決めてトレーニングをする方が大勢います。
最近は女性でも、もっと美しいボディラインを作りたいと個人的にパーソナルトレーニングに移行してくるお客さんも大勢います。
現場で働いていると、将来は更にパーソナルトレーナーの需要は高まっていくと感じます。
需要が増えれば、優秀なパーソナルトレーナーは取り合いになるので、平均年収の相場も上がるかもしれません。
【フィットネストレーナー兼ライター:chiyomiのプロフィール】
某ヨーロッパ在住のフィットネストレーナー兼ライター。趣味は筋トレ・栄養学の勉強など。和食と洋食を交えたダイエット食事メニューの研究中。